複雑な微生物叢の分析

ひとつの食品を手に取って、その摂取によって消化管や口腔内の細菌叢の変化が引き起こされるか考えてみましょう。そしてそれが有益な変化かどうかです。健康への微生物学の重要性は、一般に認識されています。特定の種の不均衡や優勢状態が悪影響をもたらす可能性がある一方、バランスの取れた微生物システムは有益であるようです。微生物組成の変化を理解することは、最善の食品成分構成を設計するのに重要な鍵です。
微生物群集の動態や活動を理解するために、TNOはさまざまな環境の中で観察される複雑な微生物群集の解析に役立つ強力な分子分析方法を開発しました。

腸内細菌叢チップ

I-chipと呼ばれる腸内細菌叢チップの中には腸内細菌の400種類以上のバイオマーカーが含まれています。このチップによってTNOでは、たとえば抗生物質治療、緑茶、シトラス抽出物のヒトの大腸内の微生物多様性に及ぼす影響を評価しました。これらの実験によって、抗生物質のみならず食原料の抽出物の中にも一部、病原性細菌の増殖を阻害するものがあると発見されました。

口腔細菌叢の健康

口腔細菌叢の組成物は、口腔の健康状態だけではなく、全体の健康状態に影響すると示唆されます。TNOではこれらの健康に関連する相違点や介入方法を研究開発しています。

食の安全性

TNOの最近叢解析の一連の手法は、供給ルートにおける混入物や汚染の分析、ならびに加工、製造、貯蔵時の腐敗や発酵の動態を研究する目的で適用できます。またこれらの分析は、微生物相互の代謝依存関係を解明する実験と組み合わせて行うことで、発酵の最適化や汚染物質対策への新たな手段につながります。

連携サービス

TNOでの微生物群集の解析は、目的に応じて以下の項目と組み合わせることができます。
  • 胃腸管モデル(TIM)
  • 動物実験
  • 食品の法的アドバイス(EU圏)
  • 食品機能性成分のスクリーニング