代替タンパク源の開発

肉や乳製品などの動物性タンパク源への世界的需要が増える中、この先タンパク質の世界的な不足が予想されます。TNOはおいしく栄養豊富な代替タンパク源を探す食品会社やイノベーションを支援します。

タンパク質は子供の成長および大人の健康維持に不可欠な食品成分です。持続的な供給を確保するため、TNOでは再生可能なタンパク質源の機能性と、組成、溶解性、構造や変性などの物理的特性に結び付けて様々な食品用途への応用を模索しています。代替タンパク源の価値は、食品加工中に維持できる機能の統合性に見出されるべきです。

新たな供給源

タンパク質は藻、海草、ウキクサなどの水生バイオマスやナタネ、エンドウ、キャノーラやテンサイの葉などの植生バイオマス、またコンポストや昆虫類など、さまざまな原料から抽出することができます。多くの場合、現在の生産工程では未使用の廃棄物を利用できます。TNOは乳製品の伝統的な乳清タンパク質の付加価値化のみならず、農産物の廃棄物を用いたタンパク質抽出の最新技術や設備を駆使し、積極的に取り組んでいます。
飼料業界においても、大豆の代替原料として、コスト効率がよく栄養価があり安全なタンパク質の供給源を取り入れるサポートをしています。

タンパク源としての藻類

藻類はタンパク質の有望な供給源です。多くの貴重な成分を含有し、成長がとても早いのも利点です。比較的簡単な収穫方法も重要なポイントであり、将来の農産物として注目を浴びています。
TNOでは藻類生産者とエンドユーザーのコンソーシアムを設立し、成分の機能性を残したまま付加価値のある藻類成分を分離するアプローチを開発してきました。産業界のパートナーと大規模な共同活動を続ける中、TNOは重要な成分分離技術を開発し、このノウハウをもとに規模拡大、工業用のパイロットの実現を目指しています。

開発途上国

TNOは開発途上国でも安全なタンパク源が十分に供給できるよう、数々の社会活動に取り組んでいます。Flying Foodsと呼ばれるプロジェクトでは、栄養価の高い食用の昆虫に注目し、ケニアやウガンダで農家が地元で安価なタンパク源を生産できるよう支援しています。