アレルギーのリスク評価

私たちの日常の食品には数々のタンパク質が含まれており、アレルギー反応を引き起こすことがあります。リスク評価とアレルゲンの安全な上限値を定めるため、TNOは既知の食物アレルゲンの特定の濃度に反応する可能性がある消費者の数を定量化する方法を開発しました。タンパク質のアレルゲン性の定性的および定量的評価と予測のための確率論的なアプローチを構築するのは世界で初めての試みです。
TNOではタンパク質の消化酵素への抵抗から、クロスアレルギー反応に影響するペプチド鎖中のアミノ酸配列決定まで、定着した危険因子と潜在的な危険因子の双方を考慮します。TNOは、現時点では単一の危険因子に基づいて定性的なタンパク質アレルギーのリスク評価を提供していますが、数年以内には複数の危険因子を用いた全体的な定量的リスク評価が可能になる見込みです。それと同時に、TNOではタンパク質のアレルギー誘発性に関する入手可能な最良の情報を提供していきます。

確率論的アプローチ

近年TNOは食品中のアレルゲンのリスクの定量化を可能にする、もうひとつのユニークな確率ベースの方法を導入しました。このアプローチでは、リスクは食品中のアレルゲン濃度、食品消費、そしてアレルギー患者のアレルゲンへの反応のデータをもとに算出されます。その結果、アレルゲンの商品表示および効果的な生産設備の洗浄に関するガイダンスを提供します。また、リスク管理の手順や洗浄方法に関する定量的なコスト分析も可能です。

この自動化された確率論的アプローチは、食物アレルゲンに対するアレルギー患者の過敏性と消費データを結合することでできました。不特定多数の消費者に対するのアレルゲンのリスク管理としては、今日最も有望なアプローチと見られています。